2023年02月01日
地域猫活動について研修会をしました!
2023年 1月26日新城市議会・厚生文教委員会主催「地域猫活動についての研修会」を行いました。
研修会講師は、下記の3名の方を招きました。
◯新城市の団体「地域猫サポーター猫球(ねこたま)」
青木琴美代表、夏目智子副代表
◯豊川市の団体「前山ネコの会」
上田法果代表


この研修会は、これまで市内で野良猫や多頭飼育崩壊になった問題があり、私を含めて何人かの議員が一般質問で取り上げてきました。議会全体でも地域猫活動のサポートや避妊去勢手術の助成金の創設などを市に要望しています。しかしながら、いまだに市は、避妊去勢手術の予算化をしていません。
市内の地域猫活動のボランティア団体から現状を報告や解決方法や考え方などの研修会を開催する事にしました。
1、「猫球」の青木さん、夏目さんが「新城市内の野良猫相談」について報告
市内の野良猫相談は、市内全域に渡り、また年々増加傾向である。
そのため早期かつ効果的な支援が必要である。
相談の内容は、例えば下記のような事例である。
・一人暮らしの高齢者が猫に餌を与えていたら数が増えてしまった。
・空き家や店舗に猫が居着いてしまい、増えてしまった。
・飼い主の引っ越しや施設入居、手術などで家を空けたさい、放し飼いにした猫の数が増えてしまった。
・市営住宅でも猫が増えてしまった。
猫球サポーターには2021年~2022年の間だけでも、150匹以上の猫に関わる相談が寄せられている。
二人は、市行政への要望として「地域猫の避妊去勢手術の助成制度を創設してほしい」と訴えた。東三河の市で、この助成制度が無いのは新城市と田原市である。猫の捕獲器貸出、猫の飼い方や地域猫活動の周知も要望された。
一部の資料(一部加工しています)


猫球さんの報告をきいて、市内を中心に猫球さんに寄せられる相談内容の深刻さに衝撃を受けました。私は、多頭飼育崩壊の現場の整理行動に参加したことがあるが、猫球さんが要望するように市行政が、避妊去勢手術の助成制度なり猫の適切な飼い方講座や地域猫活動などバックアップする時期にあると思う。
私も多頭飼育崩壊の現場の整理行動に参加させてもらいました→https://asao.dosugoi.net/e1158435.html
2、「前山ネコの会」上田さんが「地域猫活動と市民ボランティアと行政の役割について」を報告
上田さんは、一市民として、自治会の「組長」としての役目から地域猫の苦情に携わること(「巻き込まれてしまった」本人談)になったという。
上田さんは、特段、猫が好きという訳ではなく、どちらかというと「好きではない」。そんな上田さんは、まさに「地域猫とはなんですか?」という初心者レベルから地域猫の苦情解決のために行動することになり、その答えに近づいていった。
例えば「組長会」では、増えすぎた地域猫の避妊去勢手術費など区費から出すべきかどうかを質問する「アンケート調査」→「寄付を募集」→この寄付金を利用し、上田さんたちは地域猫の去勢手術を行う。そして、その報告を必ず回覧板で知らせてフィードバックすることにつとめる。このような活動のなかで、市や地域に対しても会の地域猫活動や避妊去勢手術の効果(手術後に地域に猫を返すと猫は少なくなっていくこと)などを説明し、理解を深めていった。
写真資料


当初の相談・課題から2~3年たった。今、ほとんど苦情は聞かない。猫も少なくなっている。地域は、今年から「環境美化活動費」を支出し、会は、地域猫のトイレ設置など地域の環境美化活動として利活用している。
豊川市は、地域猫活動支援についてクラウドファンディングで避妊去勢手術の助成金を創設し、92団体が登録し、市内700匹もの猫の避妊去勢手術を行ったとのこと。豊川市に寄せられる地域猫のトラブルはなくなり、地域猫に関する苦情件数は年々減少しているとのこと。地域猫活動が回り出せば、問題を抱える地域は解決の糸口が見えて楽になる。その基本は、①地域猫に餌をあげる、②避妊去勢手術を行う。
上田さんは「困っている人の話を聞き、そこに手を差し伸べ、前向きな視点で人と人とのコミュニケーションをしっかり図って行くことが大事だ」と訴える。
私は、上田さんが地域の意見を踏まえて改善策を発展させていったこと(アンケート調査→寄付)に感動しました。また、市行政・ボランティアで運営する団体・地域住民の三者の役割と出来ることを明確にすることなど大変参考になりました。この問題を先延ばしにすればするほど、深刻な事態は加速することも分かりました。なぜなら、猫は条件が合えば年2〜4回の出産が可能。1頭の猫が1年間で20頭以上増える事が可能なため、手立てが遅くなればなるほど、倍々で猫の数が増えてしまうのです。やはり、豊川市のように、新城市も地域猫の避妊去勢手術の助成金制度の枠組みを早急につくることです。
私は市会議員として、一市民として、市民と行政とが協働できる政策をつくりたいと思いました。
研修会には、講師の方はじめ、多くの議員、市職員が参加していただき、感謝を申し上げます。
研修会について、東愛知新聞さんが記事にして頂き、ありがとうございました。

http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/10936
貴重な報告・情報を共有し、引き続き、議会と行政が一緒に解決していく方向で地域猫の課題解決を取り組みたいと思います。ありがとうございました。。
研修会講師は、下記の3名の方を招きました。
◯新城市の団体「地域猫サポーター猫球(ねこたま)」
青木琴美代表、夏目智子副代表
◯豊川市の団体「前山ネコの会」
上田法果代表


この研修会は、これまで市内で野良猫や多頭飼育崩壊になった問題があり、私を含めて何人かの議員が一般質問で取り上げてきました。議会全体でも地域猫活動のサポートや避妊去勢手術の助成金の創設などを市に要望しています。しかしながら、いまだに市は、避妊去勢手術の予算化をしていません。
市内の地域猫活動のボランティア団体から現状を報告や解決方法や考え方などの研修会を開催する事にしました。
1、「猫球」の青木さん、夏目さんが「新城市内の野良猫相談」について報告
市内の野良猫相談は、市内全域に渡り、また年々増加傾向である。
そのため早期かつ効果的な支援が必要である。
相談の内容は、例えば下記のような事例である。
・一人暮らしの高齢者が猫に餌を与えていたら数が増えてしまった。
・空き家や店舗に猫が居着いてしまい、増えてしまった。
・飼い主の引っ越しや施設入居、手術などで家を空けたさい、放し飼いにした猫の数が増えてしまった。
・市営住宅でも猫が増えてしまった。
猫球サポーターには2021年~2022年の間だけでも、150匹以上の猫に関わる相談が寄せられている。
二人は、市行政への要望として「地域猫の避妊去勢手術の助成制度を創設してほしい」と訴えた。東三河の市で、この助成制度が無いのは新城市と田原市である。猫の捕獲器貸出、猫の飼い方や地域猫活動の周知も要望された。
一部の資料(一部加工しています)


猫球さんの報告をきいて、市内を中心に猫球さんに寄せられる相談内容の深刻さに衝撃を受けました。私は、多頭飼育崩壊の現場の整理行動に参加したことがあるが、猫球さんが要望するように市行政が、避妊去勢手術の助成制度なり猫の適切な飼い方講座や地域猫活動などバックアップする時期にあると思う。
私も多頭飼育崩壊の現場の整理行動に参加させてもらいました→https://asao.dosugoi.net/e1158435.html
2、「前山ネコの会」上田さんが「地域猫活動と市民ボランティアと行政の役割について」を報告
上田さんは、一市民として、自治会の「組長」としての役目から地域猫の苦情に携わること(「巻き込まれてしまった」本人談)になったという。
上田さんは、特段、猫が好きという訳ではなく、どちらかというと「好きではない」。そんな上田さんは、まさに「地域猫とはなんですか?」という初心者レベルから地域猫の苦情解決のために行動することになり、その答えに近づいていった。
例えば「組長会」では、増えすぎた地域猫の避妊去勢手術費など区費から出すべきかどうかを質問する「アンケート調査」→「寄付を募集」→この寄付金を利用し、上田さんたちは地域猫の去勢手術を行う。そして、その報告を必ず回覧板で知らせてフィードバックすることにつとめる。このような活動のなかで、市や地域に対しても会の地域猫活動や避妊去勢手術の効果(手術後に地域に猫を返すと猫は少なくなっていくこと)などを説明し、理解を深めていった。
写真資料


当初の相談・課題から2~3年たった。今、ほとんど苦情は聞かない。猫も少なくなっている。地域は、今年から「環境美化活動費」を支出し、会は、地域猫のトイレ設置など地域の環境美化活動として利活用している。
豊川市は、地域猫活動支援についてクラウドファンディングで避妊去勢手術の助成金を創設し、92団体が登録し、市内700匹もの猫の避妊去勢手術を行ったとのこと。豊川市に寄せられる地域猫のトラブルはなくなり、地域猫に関する苦情件数は年々減少しているとのこと。地域猫活動が回り出せば、問題を抱える地域は解決の糸口が見えて楽になる。その基本は、①地域猫に餌をあげる、②避妊去勢手術を行う。
上田さんは「困っている人の話を聞き、そこに手を差し伸べ、前向きな視点で人と人とのコミュニケーションをしっかり図って行くことが大事だ」と訴える。
私は、上田さんが地域の意見を踏まえて改善策を発展させていったこと(アンケート調査→寄付)に感動しました。また、市行政・ボランティアで運営する団体・地域住民の三者の役割と出来ることを明確にすることなど大変参考になりました。この問題を先延ばしにすればするほど、深刻な事態は加速することも分かりました。なぜなら、猫は条件が合えば年2〜4回の出産が可能。1頭の猫が1年間で20頭以上増える事が可能なため、手立てが遅くなればなるほど、倍々で猫の数が増えてしまうのです。やはり、豊川市のように、新城市も地域猫の避妊去勢手術の助成金制度の枠組みを早急につくることです。
私は市会議員として、一市民として、市民と行政とが協働できる政策をつくりたいと思いました。
研修会には、講師の方はじめ、多くの議員、市職員が参加していただき、感謝を申し上げます。
研修会について、東愛知新聞さんが記事にして頂き、ありがとうございました。

http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/10936
貴重な報告・情報を共有し、引き続き、議会と行政が一緒に解決していく方向で地域猫の課題解決を取り組みたいと思います。ありがとうございました。。
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