2020年06月27日

新城市議会で何が起きているのか、6月議会は会期延長へ。

新城市の6月議会は、昨日6月26日に最終日・閉会のはずでした。

しかし日程第21、議員提出の第8号議案 決議案第7号「村田康助議員、中西宏彰議員、下江洋行議員、山崎祐一議員、柴田賢治郎議員、竹下修平議員の6名に対する問責決議案」をめぐって議事が混乱し、議長・事務局と議員の断続的な話し合いでも収拾がつかずに3週間の会期延長を決めました。

午前10時に始まった市議会は、午後5時35分、会期延長の採決を行い、賛成14・反対1(柴田議員)で、7月17まで、21日間の延長となりました。こんなことは前代未聞ではないでしょうか。

なぜ、このような混乱が起きたのでしょうか。
市が上程した全議案、人権擁護委員の採決まではスムーズに進みました。
しかし山田辰也議員、澤田恵子議員が提出した6議員の問責決議案の採決方法をめぐり、鈴木議長が、これまでの「一括除斥方式」を改め、突然、対象議員を一人ひとり行おうとしたからです。

私の推測ですが、もし全18人の議員から問責の対象となる6議員が、本会議場から「一括除斥」されると、全11人で採決することとなり、市議会の正常化をめざす議員の団結次第では、問責決議案が採択される可能性が出てくると思います。

今回 突然、議長は「一人ひとり」除斥する採決方法を提案してきました。

鈴木議長「(問責を)一人ずつ行うことでいいか」
滝川議員「異議あり!」

滝川議員は、以前、市議会で問責決議の議決を行った時、問責の対象となった2名が「除斥」となり、議場から退出することになったのに、なぜ、今回は、一人ずつ問責を行うように変更したのかとのべ、議長の説明を求めました。

暫時休憩となり、全員協議会が開かれました。鈴木議長は「一人ずつでないと違法性が出てくる」「一人ずつ採決を取りたい」旨の説明を行いました。しかし滝川議員は納得しません。なぜならば、滝川議員自身が、以前、問責の対象として他の一人と一括して「除斥」されたからです。

*(過去の除斥の議事録↓ ここでは2人同時に除斥されています。)これが違法な採決方法だったのでしょうか?



議会事務局の説明も大問題でした。
市議会とは異なる財産区の話を持ち出したり、全国議長会に問い合わせした内容を紹介したりして、まったく正当で確実な裏付けのある説明をしません。問責を受ける疑惑の議員6人も問題ですが、議会事務局の対応も問題です。私の質問に対し、議会事務局は①25日の朝8時40分頃に提出された問責決議案を、次の日である26日の朝9時20分頃の議会運営委員会の開催直前に村田議運委員長に伝えたこと、②その間、事務局は「除斥」の方法を調べていたことが明らかになりました。私は「議運の委員長へ問責決議案の提出された事を知らせるのが、遅くないか。反省はないのか」と追及しました。

*これが、議論となっている。問責決議案です。


山口議員、丸山議員は、問責内容が同じであるため一括がふさわしいこと、議運の説明責任を果たせ、と主張しました。対する下江・村田の両議員は、一人ひとりの採決を求めます。

澤田議員は「問責を受ける対象議員が、議会運営委員会の中におり、自分たちの問責の議決方法を決めていいのか」「利害関係者が同席していいのか」と、本質的な追及を行いました。

*ちなみに、議会運営委員会の6人のメンバーはこちらです↓


滝川議員は「こんな恣意的な議事運営はない。6人の議員が原因だ」と訴えました。
斉藤議員も同調し、議案の提出者の意図を歪める、一方的な議事運営を批判しました。


鈴木議長は、村田委員長に問責の議案を伝えるのが遅かったことについて謝罪がありました。
しかし議長は、あくまで一人ずつの議決を行おうとします。違法性があるというのです。

私は、違法性の裏付けを求めました。全国議長会に電話で聞いただけ、口伝え、だけでは担保になりません。
議員が、正しい議会ルールに従うか従わないかが、疑惑の6議員の根本にあると思うからです。調べるのに時間がかかるというのは、言い訳にすぎません。山田・澤田両議員の提出した問責は、6議員の「政務活動費」の私的使用の疑惑にかかわるものなのです。

鈴木議長は、山田・澤田の両議員から問責決議案を取り下げる意思はないこと、会期の延長を求める旨の意思が示されたという説明がありました。

午後5時35分、本会議は再開しました。
会期の延長が、賛成多数で決まりました。
最終日、正しい採決の仕方をめぐって、私たち議員は混乱したのかもしれません。しかし私は、この混乱すら、実は、新城市議会を正常化する一歩だと感じました。

傍聴者は、私が最後に数えた範囲では、5人だったと思います。
市民のみなさん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。


*経過や議員の発言などは、私のメモから概要をまとめたものです。


Posted by浅尾洋平 at19:13Comments(1)政治活動日誌議会

2020年06月14日

市長選挙公開討論会の条例案の問題点

穂積市長は、この6月議会に、現職の市長が市長選挙候補者による公開討論会を開催できる条例案を提出しました。

これまで市長は、市議会とは別ルートで政策を「決定」「検討」する若者議会、女性議会、市民自治会議、福祉円卓会議、様々な審議会や委員会を設置しては、私たちの税金を投じてきました。その結果、新城市は良くなったでしょうか。

市長は、今度は、政策の決定過程だけでなく、現職の市長が、市長選挙の公開討論会を開く権能を与えるような条例案は全国でもほとんどないと思います。

市民からのパブリックコメントを見てください。
私は、問題の本質を突いていると思います。

パブリックコメント↓



寄せられたパブリックコメントへ市の考え方を含めた資料はここです→https://www.city.shinshiro.lg.jp/shisei/koho-kocho/pubcome/syuryo-anken/koukaiseiseisaku.files/pabulickextuka.pdf


私は、反対の立場で質疑をしますが、他の議員の質疑にも耳を傾けて、慎重に対応を考えていきたいと思います。

今は新城市は、極めて重要な時期です。新型コロナショックの「第1波」で傷ついた市民の暮らしと営業を立て直さなくてはなりません。

新城市商工会のアンケートでは96%が経営に影響がある、と答えています。

今後は、感染拡大の「第2波」「第3波」に備え、検査と医療、保健所、学校などの体制をしっかり強化しておく時期。
6月議会のテーマは、まさにコロナ対策です。

穂積市長は、いったい何を考えているのでしょうか?

なぜ、いま、公職選挙法違反の恐れのある条例案を出すのか。来年の市長選挙のためなのか?

この市長選挙公開討論会の問題点を検討しながら、コロナショックの中で事業者や市民のみなさんが大変な生活を送っている時、この議案を知ったら、どう思うでしょうか?

市民からは、寄せられている声は、以下の声がありました。
・全国の各自治体が今、コロナの対策や支援策を必死に考えるときに、公職選挙法違反の可能性があるような条例を、今急いで出す必要があるのか?

・新城市の企業が倒産している話を聞く。これは大変な事態で、今はコロナの影響で倒れそうな市内自営業や市民生活への支援策をとにかく早く考えてほしい。全国初で、来年の市長選の事もわかるが、今この条例は不急だと思う。

・豊橋市は新型コロナの感染対策を考慮した避難訓練をやったというニュースを見た。新城市も同じ訓練をやっているのでしょうか?市はそういう訓練を早くやって備えてほしい。


私の質疑内容です。




他の6人の議員もこの議案に対する質疑通告を提出していますので参考にしてください。
https://www.city.shinshiro.lg.jp/shigikai/teirei-rinji/tuukokusho.files/honkonmakao.pdf

皆さんはどうお考えですか?コメントやご意見など頂けたら幸いです。

2020年06月11日

6月18日の午前10時〜一般質問を行います。

新城市議会の6月議会が会期中です。
私・浅尾洋平の一般質問は、6月18日午前10時からの予定です。

浅尾 洋平 議員(通告時間60分)

・新型コロナウイルス感染症拡大にともなう経済・医療・教育分野の支援策について
・東三河北部医療圏(新城以北の医療)を守り、新城市民病院の充実について
・南部企業団地の産業廃棄物処理施設の悪臭について
・千郷中こども園の建て替え問題について




今後、第2波・第3波に備え、新型コロナウイルス感染症対策や新城市内の経済状況や市民生活への影響を最小限にとどめるための支援策や課題が山積みです。

国を含め、この間、「構造改革」名前のもと公的病院の縮小や保健所などの公共サービスの出先機関の削減を続けてきた「失政」が原因だと思います。

今こそ、医療・福祉・教育の充実を訴えていきます。
市民の声を市政に届ける立場で頑張ります!!

ぜひ、傍聴をよろしくお願いします。



< 2020年06>
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
過去記事
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 26人
プロフィール
浅尾洋平
浅尾洋平
浅尾洋平(あさお ようへい)

1977年生まれ。
千郷小・千郷中・豊川高校卒
豊橋市立看護専門学校卒
1998年〜2009年豊橋市民病院、育児休暇取得。救命センターICU・手術室を経験
2009年〜2012年新城市民病院で看護師として勤務し退職。JPTEC認定取得(外傷病院前救護処置)
2011年度 新城市省エネコンテスト 削減率部門第3位受賞。日本共産党新城市福祉・子育て対策室長 2013年 新城市議に初当選し 現在3期目。
家族は妻、1男1女