2017年09月23日
こんな市政でいいのか? 決算の反対討論。
引き続き、9月議会の質疑と資料を入れながら、反対討論をUPしていきます。
今日は、第98号議案 平成28年度新城市一般会計決算認定についての反対討論です。
・・・
第98号議案 平成28年度新城市一般会計決算認定についての反対討論
日本共産党の浅尾洋平です。反対の立場で討論を行ないます。
穂積市長は、平成28年度一般会計予算を「しんしろ創生―未来への投資と将来不安の克服を期する予算」と名付けました。
その予算案の規模は、過去最大でした。大綱には「歳入・歳出251億3,600万円」。これまでの過去最高を「21億 3,800万円上回る最大規模」、「この水準は今後数年にわたって引 き継がれる見通し」と書かれています。
この積極予算の背景には、新庁舎建設の住民投票で示されたという、市長の「人口減少による地方消滅不安」「消費増税に伴う経済不安」、そして「格差拡大の社会不安」などが重なった「将来不安」があるという認識がありました。
しかし、私は、決算の質疑を通して、果たして、新城市民の「将来不安」は克服されただろうか、と思いました。「将来不安」は、いっそう増大しているのではないか、と思いました。私は、一般質問で訴えたように、暮らし、医療、福祉、環境、産業・雇用など、あらゆる分野で、新城市は危機的だと考えます。
決算で言うならば、、第1に、予算に見込んだ市税は、個人・法人ともに減っており、アベノミクスや新東名特需に期待したものの、本市から経済的な活力が失われつつあることがわかります。商店街に活気はなく、「産業振興」という掛け声はあっても、新城ブランドの爆発的な浸透は感じられません。
※5年間で法人税が2億円減っている資料写真↓

第2に、穂積市長が、総合計画の最高位にランクさせた「市民自治社会創造」は、自治基本条例と地域自治区条例の施行のもとに、若者議会や女性議会、さらに「市民自治や協働のあり方を新たな段階に深化させていく年度」と位置づけておりました。
しかしながら、市民自治も協働も、市民の自発的な参加や、切実な要求にもとづく住民の運動とは無縁ではないでしょうか。その象徴として、市長の「市政報告会」の参加者は452人で、今回の決算では、3年連続で目標の500人(以上)を割り込んだことが分かりました。
※成果報告書資料から↓

また「市民まちづくり集会」も、参加者は130人という状況であります。
※成果報告書資料から↓

結局、穂積市長のやり方は、市が主導で、限られた少数の若者や女性、市民を、市が作った「舞台」に動員する、ということではないでしょうか?
若者議会のチラシには「若者議会委員一同」からの訴えとして、「『若者議会って名前は知っているけど、何やっているかわかんないよね』という声をよく耳にします。」と書かれています。
若者議会は、特製のポスターやHPなどのPRに、年間150万円の税金を使っていますが、市民の目には、かなり閉鎖的・特別視されて見られているのではないか、と感じます。
大手の朝日新聞は、本市の若者議会を一面で報じましたが、一番、肝心な政策と実績の内容には、ふれておりませんでした。
決算質疑で「実績」として報告されてた事業の内容は、たとえば「おしゃべりチケット」や「バブルサッカー」などでありましたが、これらが、どれほど市民生活に密着し、切実に求められていたものなのか、かなり疑問であります。
※若者議会の実績・予算の執行内訳の資料↓

この「おしゃべりチケット事業」、委員会の(詳しい内容)質疑では、予算執行額で、42万円の委託費を払って、利用された高齢者は、たったの3人だけです。予算額が多いか少ないかという問題ではありません。
こうした税金の使い方が、「若者議会」という枠で許されていいのか、という問題です。税の平等性、公平性、さらには費用対効果の面からも、許されるのでしょうか? 図書館のリニューアルは、果たして本の貸し出しに役立つのか。
なぜ「バブルサッカー教室」だけに税金が投入されるのか?疑問は尽きません。
また「若者議会」には、高校生も参加しておりますが、学業との両立も心配されております。
総額1000万円の税金を使う事業としては負担とプレッシャーが、かなりかかると心配します。
3点目に、平成28年度予算で、作手小学校整備、鳳来寺小学校改修、舟着小学校プール改修など教育施設への支出をしておりますが、私が、一般質問で提案したように、市内の教育施設の老朽化は、たいへん深刻な状況であり、まだまだ不十分であると考えます。執行状況では問題なくても、あえて、私は、各学校の放置され続けていた雨漏り体育館、ケガ人の出たプール、テープで応急措置していたトイレ、隙間風の入る給食室など、現場は、5年前とか2年前とか、そういうレベルで放置されてあったという深刻さを、改めて市側には認識していただきたいと思います。
高速バスを走らせるという事業も、年々、改善しているという見方もできますが、決算ではっきりした1便あたりの平均乗車人数は7人であります。これを24人にすれば採算がとれると言われます。しかし市民からは、年間3000万円(以上)もの税金を使うなら、高齢者のタクシーチケットの拡大や障がい者のサポートに使えないか、という声も寄せられています。あるいは、せめて、そういう外出困難支援などのサポート施策を充実した後に、高速バスを走らせるべきではないか、という声もあります。
※ 高速バスの成果報告書資料↓

新城市の経済状況が示しているように、市民生活は若者からお年寄りまで本当に大変になっております。さらに人口減少・少子高齢化や産廃問題、市民病院の診療科の縮小、子どもの貧困まで、深刻な課題が山積しております。
私は、もっと基本的なことから、市民生活の実態を見すえた政策から実行していただくことを求めたいと思います。
最後に、新城市のテレビ放送「いいじゃん新城」(市政番組事業)に、
年間2000万円も支出しています。
※成果報告書資料↓

しかし市民からは「新城市の良さを新城市内で流してもインパクトがないのではないか」「無線で十分ではないか」という声が寄せられています。
私の一般質問では、18歳までの医療費の無料化は2300万円で出来る、という答弁がありました。
市民が求めているもの、市民の暮らしを応援する施策は何か、私は、市に対し、再考を求めて、反対討論といたします。
以上、反対討論といたします。
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反対討論 浅尾洋平議員
賛成討論 柴田賢治郎議員
今日も、ご訪問ありがとうございます。
今日は、第98号議案 平成28年度新城市一般会計決算認定についての反対討論です。
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第98号議案 平成28年度新城市一般会計決算認定についての反対討論
日本共産党の浅尾洋平です。反対の立場で討論を行ないます。
穂積市長は、平成28年度一般会計予算を「しんしろ創生―未来への投資と将来不安の克服を期する予算」と名付けました。
その予算案の規模は、過去最大でした。大綱には「歳入・歳出251億3,600万円」。これまでの過去最高を「21億 3,800万円上回る最大規模」、「この水準は今後数年にわたって引 き継がれる見通し」と書かれています。
この積極予算の背景には、新庁舎建設の住民投票で示されたという、市長の「人口減少による地方消滅不安」「消費増税に伴う経済不安」、そして「格差拡大の社会不安」などが重なった「将来不安」があるという認識がありました。
しかし、私は、決算の質疑を通して、果たして、新城市民の「将来不安」は克服されただろうか、と思いました。「将来不安」は、いっそう増大しているのではないか、と思いました。私は、一般質問で訴えたように、暮らし、医療、福祉、環境、産業・雇用など、あらゆる分野で、新城市は危機的だと考えます。
決算で言うならば、、第1に、予算に見込んだ市税は、個人・法人ともに減っており、アベノミクスや新東名特需に期待したものの、本市から経済的な活力が失われつつあることがわかります。商店街に活気はなく、「産業振興」という掛け声はあっても、新城ブランドの爆発的な浸透は感じられません。
※5年間で法人税が2億円減っている資料写真↓

第2に、穂積市長が、総合計画の最高位にランクさせた「市民自治社会創造」は、自治基本条例と地域自治区条例の施行のもとに、若者議会や女性議会、さらに「市民自治や協働のあり方を新たな段階に深化させていく年度」と位置づけておりました。
しかしながら、市民自治も協働も、市民の自発的な参加や、切実な要求にもとづく住民の運動とは無縁ではないでしょうか。その象徴として、市長の「市政報告会」の参加者は452人で、今回の決算では、3年連続で目標の500人(以上)を割り込んだことが分かりました。
※成果報告書資料から↓

また「市民まちづくり集会」も、参加者は130人という状況であります。
※成果報告書資料から↓

結局、穂積市長のやり方は、市が主導で、限られた少数の若者や女性、市民を、市が作った「舞台」に動員する、ということではないでしょうか?
若者議会のチラシには「若者議会委員一同」からの訴えとして、「『若者議会って名前は知っているけど、何やっているかわかんないよね』という声をよく耳にします。」と書かれています。
若者議会は、特製のポスターやHPなどのPRに、年間150万円の税金を使っていますが、市民の目には、かなり閉鎖的・特別視されて見られているのではないか、と感じます。
大手の朝日新聞は、本市の若者議会を一面で報じましたが、一番、肝心な政策と実績の内容には、ふれておりませんでした。
決算質疑で「実績」として報告されてた事業の内容は、たとえば「おしゃべりチケット」や「バブルサッカー」などでありましたが、これらが、どれほど市民生活に密着し、切実に求められていたものなのか、かなり疑問であります。
※若者議会の実績・予算の執行内訳の資料↓

この「おしゃべりチケット事業」、委員会の(詳しい内容)質疑では、予算執行額で、42万円の委託費を払って、利用された高齢者は、たったの3人だけです。予算額が多いか少ないかという問題ではありません。
こうした税金の使い方が、「若者議会」という枠で許されていいのか、という問題です。税の平等性、公平性、さらには費用対効果の面からも、許されるのでしょうか? 図書館のリニューアルは、果たして本の貸し出しに役立つのか。
なぜ「バブルサッカー教室」だけに税金が投入されるのか?疑問は尽きません。
また「若者議会」には、高校生も参加しておりますが、学業との両立も心配されております。
総額1000万円の税金を使う事業としては負担とプレッシャーが、かなりかかると心配します。
3点目に、平成28年度予算で、作手小学校整備、鳳来寺小学校改修、舟着小学校プール改修など教育施設への支出をしておりますが、私が、一般質問で提案したように、市内の教育施設の老朽化は、たいへん深刻な状況であり、まだまだ不十分であると考えます。執行状況では問題なくても、あえて、私は、各学校の放置され続けていた雨漏り体育館、ケガ人の出たプール、テープで応急措置していたトイレ、隙間風の入る給食室など、現場は、5年前とか2年前とか、そういうレベルで放置されてあったという深刻さを、改めて市側には認識していただきたいと思います。
高速バスを走らせるという事業も、年々、改善しているという見方もできますが、決算ではっきりした1便あたりの平均乗車人数は7人であります。これを24人にすれば採算がとれると言われます。しかし市民からは、年間3000万円(以上)もの税金を使うなら、高齢者のタクシーチケットの拡大や障がい者のサポートに使えないか、という声も寄せられています。あるいは、せめて、そういう外出困難支援などのサポート施策を充実した後に、高速バスを走らせるべきではないか、という声もあります。
※ 高速バスの成果報告書資料↓

新城市の経済状況が示しているように、市民生活は若者からお年寄りまで本当に大変になっております。さらに人口減少・少子高齢化や産廃問題、市民病院の診療科の縮小、子どもの貧困まで、深刻な課題が山積しております。
私は、もっと基本的なことから、市民生活の実態を見すえた政策から実行していただくことを求めたいと思います。
最後に、新城市のテレビ放送「いいじゃん新城」(市政番組事業)に、
年間2000万円も支出しています。
※成果報告書資料↓

しかし市民からは「新城市の良さを新城市内で流してもインパクトがないのではないか」「無線で十分ではないか」という声が寄せられています。
私の一般質問では、18歳までの医療費の無料化は2300万円で出来る、という答弁がありました。
市民が求めているもの、市民の暮らしを応援する施策は何か、私は、市に対し、再考を求めて、反対討論といたします。
以上、反対討論といたします。
・・・
反対討論 浅尾洋平議員
賛成討論 柴田賢治郎議員
今日も、ご訪問ありがとうございます。
昨夜の集会に出て目が覚めた思いです。
ヤマタクさんと浅尾さん、守さんに期待します。