2017年05月28日

新城市議会の「議会改革」に対する意見書

今、新城市議会では「議会改革」が始まっています。
僕は、この議会改革の不公平・不公正さについて、以前のブログ・申し入れで明らかにしています↓
http://asao.dosugoi.net/e947137.html

議会改革の正式メンバーは、全議員18名中10名だけなのです。
そして、なぜ、いま議会改革なのか? 今年10月の改選前に決める必要性はあるのか?
このような市民の批判の声に、ほとんど誰も答えていません。

今回、僕たちが、議員視察に行く前日に議会改革の「資料」が入っていたそうです。
それを見ると、新城市の議会基本条例を大幅に改正するらしく、具体的にどこを変える、あるいは付け加える、などの検討に入っている模様です。

そこで、正式メンバーのみなさんが、メンバーではない僕にも、「意見」を寄せても良い、というかたちで要請してくれました。僕は、生活相談や様々は会議、行事などで忙しく、残念ながら締め切り日18日午前9時を超えてしまいましたが、僕の「意見」をファクスで提出しました。

急いでまとめたので、読みにくいかもしれませんが、以下のとおりです。

・・・
全文

議会改革検討会議の委員長は、今年5月9日、「基本条例見直し(案)」を提示しました。私は、厚生文教員会で視察が5月10日〜12日にあり、13日・14日の土日と続き、この資料の存在を知ったのは、16日でした。次の日は、終日、生活相談など朝から夕方まで用事がありました。この間、議会事務局からお知らせメールもレクチャー(説明)も一切ありませんでした。そういう状況のもとで、資料の表書きだけで、本日18日朝9時までに、意見があったら提出しなさい、と言われても、なかなか十分な意見を提出することが出来ません。

本気で条例改正をするというならば、国会の憲法審査会のように、全議員(会派)の意見を尊重し、確認しながら、慎重に進めるべきです。ですから、議会改革の正規メンバーでない「議員傍聴者」に対し、この様な、急で、タイトな日程での意見の要求は、あまりにも拙速です。

新城市議会の「議会改革」に対する意見書

新城市議会の議員は、議会改革のメンバーの10人だけではありません。
他の8人の議員も、市民の代表として選ばれ、存在し、日々、市議会議員として活動しています。本当の議会改革のためには、公平公正に、一人ひとりの議員を大事にし、誠実に対応してほしいと思います。

時間もないので十分ではありませんが、検討会議の正規メンバーではない8人の「議員傍聴者」にも意見を求めていますので、私=浅尾は、「見直し(案)」と検討会議のメンバーの「意見」の資料を一読した感想を、以下に、箇条書きでまとめておきます。

1.資料を読んでも、なぜ、今、本市の議会基本条例を大幅に改正するべきなのかがわからない。条例を大幅に改正する、その目的・理由・きっかけが明らかになっていないので、現在の条例と「見直し(案)」、検討委員会のメンバーの「意見」の違いが、あまりに大きい。このような議論をする時間があるのならば、もっと市民生活にかかわる要求の議論や市政を監視・チェックする仕事にあてるべきではないか、という市民(傍聴した方)の声が正しいように感じられます。

例えば、ある議員は、一番重要な「前文」の「見直し案」について、10行以上の追加を行っています。時代は、市長と議会の「二元代表制」による「善政競争」を求めている、という認識のもと、憲法や地方自治の本旨とも整合性をつけながら、市議会の位置づけを定義しようとしています。しかし「二元代表制」は、基本条例の「政策立案機能の充実」という言葉にあらわれているように、もともと定義されていたと思います。

それにもかかわらず、他の検討会議のあるメンバーの「意見」は『「日本国憲法…地方自治の本旨」「その崇高な目的」といった表現はお高くてわかりにくい』などと発言し、「前文」の問題意識ですらバラバラな印象を与えます。また、ある議員は『前文の位置づけ、役割について、誰を対象に、誰に向けてを明確にして作る。共通認識が必要」とまで言っており、議会改革が、議会のためか、市民のためか、分からなくなっている感じがします。大混乱の印象です。

2.この検討会議が、正規のメンバーと「議員傍聴者」に分けて進められているのが、やはり大問題です。議会改革という大テーマを、一部の議員だけで議論し、文書化し、その後、メンバーに選ばなかった議員に対し「議員傍聴者」として正規メンバーの会議の傍聴や今回のように「意見」を求めたりするやり方は、私たちに失礼ではないでしょうか。検討会議の責任は、どこにあるのですか。また、「議員傍聴者」の議員の発言内容、「意見」の位置づけも明確ではありません。

3.他の市町村議会の基本条例を議論の叩き台にしたり、コピペ的な引用は避けるべきだと思います。新城市には新城市議会の歴史や伝統があるはずですし、他の市町村議会の基本条例をもとにアレコレいうのは、様々な問題を抱える新城市議会の議員として、私には出来ません。

4. ある議員は、「議会事務局の増員」「議員報酬のUP」「政務活動費の増額」「議員の常勤化」など提案しています。その意見に関連して、福島町、滝沢市、芽室町、会津若松市の基本条例がコピペしてありますが、その資料からは提案の正当性がわかりませんし、私は、「議員報酬のUP」の提案に反対です。

また議会事務局の増員の前に、私たちは事務局の役割を明確にするべきだと思いますし、報酬・政務活動費の増額も必要ありません。
議員は、日頃から、市民からの相談や行政への問い合わせを含め、たくさんの仕事をしています。私は、任期中すべて「議員」として活動していると考えますので、「議会」出席だけが「報酬」の対象ととらえるべきではないと考えます。

以上です。

・・・

今日も、ご訪問ありがとうございます。
ぜひ、市民のみなさんのご意見・ご感想お寄せください。

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Posted by 浅尾洋平 at 18:58 │Comments(0)政治議会活動日誌
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プロフィール
浅尾洋平
浅尾洋平
浅尾洋平(あさお ようへい)

1977年生まれ。
千郷小・千郷中・豊川高校卒
豊橋市立看護専門学校卒
1998年〜2009年豊橋市民病院、育児休暇取得。救命センターICU・手術室を経験
2009年〜2012年新城市民病院で看護師として勤務し退職。JPTEC認定取得(外傷病院前救護処置)
2011年度 新城市省エネコンテスト 削減率部門第3位受賞。日本共産党新城市福祉・子育て対策室長 2013年 新城市議に初当選し 現在3期目。
家族は妻、1男1女