2016年06月28日
第110号議案(保育事業の規制緩和含む議案)への反対討論
6月議会が終わり、休む間もなく、僕は参議院選挙をたたかっています。
全国の比例・愛知選挙区での日本共産党の前進と、全国の野党共闘の候補の勝利のために、思い切り、政策を語り抜きたいと思います。
今日のブログからは、6月議会の僕の反対討論を掲載し、市民のみなさんに公開していきます。

第110号議案 新城市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正の条例はここから見れます→ http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/7,42896,c,html/42896/20160606-104530.pdf
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日本共産党の浅尾洋平です。
第110号議案「新城市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正」に反対する立場で討論を行います。
この議案は、昨年、厚生労働省がまとめた「保育士の配置基準に関する規制緩和策」の1つです。
議案の背景には、全国な問題になっている保育園の不足、保育士の不足、待機児童の増加があります。
しかし、私は、この議案に示される、安倍政権・厚生労働省のやり方、このような自治体への押し付けは、待機児童の根本的な解決にはならないと思います。
とりわけ、保育士の資格がなくても、別の資格、例えば、小学校の教諭、養護教諭による保育も可能になる、という、この議案は、果たして、本市の保育園、保育の質が、安全・安心なものになるのか、逆に、この先、大きな問題を引き起こすのではないか、と思います。
ご存知の通り、国家資格である保育士、学校の教諭、養護教諭は、それぞれ、専門対象が異なるのです。
異なるものを、子どもの保育に活用していくのは、専門外の素人さんにお願いするのと同じなのです。
看護師が、患者さんの診察や手術が出来ないのと同じです。
保育士さんからは、次のような怒りの声が、インターネットに上がっています。紹介します。
◉保育士バカにしすぎでしょ。
「保育士不足」って言うけど、日本に保育士の資格を持ってる人はたくさんいるよ。
でも仕事量と給料が見合ってない。
給料が安すぎて、就職、諦める人もいる。奨学金も返さなきゃないのに、
手取り13万でどう生きろっていうのか。
◉保育士の資格なくても保育園で働けます、クラスや担当もてますって…、
これまで勉強と実習して保育士になって、試験も受けて、ようやく就職するという意味が分からなくなるよね。
この条件に満たしていれば誰でもなれます。「はい、どうぞ」、じゃ、余計に、保育士、減っていくんじゃないかな。
それでなくても給料もね… 保育士不足の理由を先にしっかりと考え直しましょうよ。 などであります。
私は、看護師不足の問題と同様、保育士不足の大きな原因は、労働条件の低さだと思います。
専門職の仕事が、このように、どんどん非正規や無資格者に置き換わっていくと、現場は崩壊し、結局、子供たちにしわ寄せがいきます。
本市におかれましては、本市独自の基準をつくったり、正職員化を促進したりさらに、政府に対し、さらなる改善策を求めて欲しいと思います。
以上で、反対討論といたします。
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みなさんは、どうお考えでしょうか?
きょうも、 ご訪問ありがとうございます。
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