2016年04月16日

新城市の青年の家の宿泊施設を廃止する条例に反対討論

本日は、3月議会の、新城市「青年の家」の宿泊機能を廃止する議案に反対した討論を掲載します。
討論に先だつ、委員会での質疑は、次の通りでした。

浅尾「なぜ、宿泊の利用をやめるのか。」

新城市「ボイラーの機械が壊れてしまい、使えなくなったことが大きな原因です。」

浅尾「ボイラーの修繕費は、いくら、かかるのか?」

新城市「詳しい見積もりはとっていません。」

浅尾「ボイラーを修繕して使うという考えも無かったのか? もし見積もりの資料があれば、後日提出して下さい。」
(→その後 市からボイラー修繕費約1200万円との見積もり資料がありました。)

浅尾「これまで青年の家を宿泊されたリストをみると、首都圏の大学生のみなさんが、毎年、利用している。また、名古屋の大学生も利用しています。桜淵公園に近く、若者のみなさんに、新城市の観光と文化、歴史を知っていただける施設、安価で利用できる宿泊施設だと思うが、市の認識を伺う。」

新城市「毎年利用していただいている駒沢大学の方から「今年は宿泊できないのか?」と問い合わせがあった。しかし高額なボイラーを修繕しても、市全体からみると、宿泊機能の費用対効果がない。1%以下の利用しかない。また、市外からの利用者がほとんどで「廃止」に決定した。今後は、代わりに鳳来のやまびこの丘を利用してもらいたい。」


浅尾「本市は、新城市生涯学習推進計画の目的内容や、宿泊施設への補助金を出す施策を持ちながら、他方、市内の旧新城市時代の宿泊施設を廃止するという。政策と背反するのではないか。」

新城市「補助金の件は、別の課が行なっていますので、そのような事ではないと考えます。」

資料写真

新城市の青年の家の宿泊施設を廃止する条例に反対討論

新城市の青年の家の宿泊施設を廃止する条例に反対討論

新城市の青年の家の宿泊施設を廃止する条例に反対討論

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第33号議案「新城市青年の家の設置及び管理に関する条例の一部改正」の反対討論

第33号議案に反対する立場で、討論をいたします。
日本共産党の浅尾洋平です。

この条例は、市内の「青年の家」が提供してきた宿泊施設の機能を廃止する議案です。

私は、次の3点から反対いたします。

1点目は、この「青年の家」が、新城市の内外のみなさんに、この新城市がもつ、歴史的、文化的、またスポーツに適した魅力を、宿泊施設を使用することで、十分に、まるごと知って頂ける重要な施設であるという理由から、宿泊施設の廃止は、とうてい、受け入れられません。

2点目は、市が、宿泊機能の廃止を決める理由が、施設の老朽化である、としているからです。また管理・維持費との関係で「お金がない」という理由から、です。私には、「青年の家」が、公的施設である以上、これまで、市が、どれだけ、この「青年の家」に投資し、位置づけをさだめ、市の内外に魅力を発信してきたのか、よくわかりません。今回、改めて資料を検討し、考えると、桜渕が見渡せる、とてもいい場所にあり、本市が、施設の位置づけを、考えなおすならば、修繕費や再投資をおこなう価値は十分あると考えます。

3点目は、廃止することによって、研修やスポーツのため、本市の宿泊施設を利用した方々への補助金政策にかかわって、その施策との整合性が取れなくなる事です。このような相反する政策は、絶対にやってはいけないことです。

1点目について詳しくいいますと、資料請求をして調べたところ、

過去の利用者は、平成23年320人(主な団体は、東京の大学の近世(江戸時代など)研究の方々73人、県内の剣道教室のみなさん22人、さらに名古屋大学の、命や農業を研究するみなさん15人ほかが、宿泊されています。

平成24年は272人。  
平成25年は、なんと374人です。この時、県内の大学の文学部歴史学科のみなさんは、のべ250人も利用されています。

私は、まさに、新城市の魅力を象徴している利用者と数字だと考えます。
新城市には、豊かな歴史、文化、スポーツに適した価値があるのです。
また、市外から、大学生や子どもなど、若い人びとが、新城市を訪れ、安く泊まっていただける公的施設が、とても貴重だということも分かります。
公的な施設は、それだけで、若い人に安心感を与えるものです。

これが、今回、正式に廃止となれば、新城市の魅力を体験してもらう大きな機会を逃すことになります。

改めて申し上げたいと思います。
これまでに利用していただいた団体の方々は、歴史研究会、文化・自然・スポーツなどを愛し、その世界に精通した人びとです。このたび「青年の家」の宿泊施設を正式に廃止することは、これまでの、文化や歴史を大切にする新城市のコンセプト「新城市生涯学習推進計画」の「新城の三宝(さんぽう)」を、市自身が、否定し、市民みんなが築いた信頼を壊してしまうことを意味します。

よって、私は、廃止に反対します。
これは、小さなことのように見えて、実は、穂積市政の、まちづくりに対する冷たい態度が象徴的にあらわれた議案だと申し上げます。

以上を反対討論といたします。

新城市の青年の家の宿泊施設を廃止する条例に反対討論


みなさんは、どのように考えますか?

今日も、ご訪問ありがとうございます。

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Posted by 浅尾洋平 at 15:30 │Comments(0)議会まちづくり新城市の問題
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プロフィール
浅尾洋平
浅尾洋平
浅尾洋平(あさお ようへい)

1977年生まれ。
千郷小・千郷中・豊川高校卒
豊橋市立看護専門学校卒
1998年〜2009年豊橋市民病院、育児休暇取得。救命センターICU・手術室を経験
2009年〜2012年新城市民病院で看護師として勤務し退職。JPTEC認定取得(外傷病院前救護処置)
2011年度 新城市省エネコンテスト 削減率部門第3位受賞。日本共産党新城市福祉・子育て対策室長 2013年 新城市議に初当選し 現在3期目。
家族は妻、1男1女