2015年06月25日

市議会「多数派」は、住民投票の結果に従うべきだ!

いま、僕は、6月議会の真っ最中です(最終日は29日)。
しかし、先月31日の住民投票の結果をうけて、市民のみなさんが注目していた新庁舎建設の見直しをめぐって、大きな進展(?)がありましたので、取り急ぎ、ブログで報告します。

1つは、一般質問で、8人の議員が、住民投票の問題を取り上げたにもかかわらず、僕には、穂積市長はもちろんのこと、市長案(選択肢①)を市民のみなさんに押し付けた議員の方々も、その手法(「秘密会議」「情報の議員止まり」等)について、ほとんど反省をしていない、という印象をもったことです。

各議員の質問は、録画中継で確認できます→ http://www.shinshiro-city.stream.jfit.co.jp

ちなみに、選択肢①を支持した小野田ナオミ・村田康助・長田共永の3市議は、一般質問をしませんでした。

2つ目は、6月24日の経済建設委員会で、新城市が追加議案として提出した「第122号議案 市道の路線廃止」「第123号議案 市道の路線認定」それぞれが「継続審査」となったことです。

これは、どういう事態なのか。
住民投票の結果=「付け替え道路なし」の民意を受けて、市当局は「付け替え道路」を「廃止」する議案を出したのですが、市議会の経済建設委員会は、それに「賛成」せず、かといって「反対」もせず、あいまいな結論となる「継続審査」を選んだのです。

そのため、この6月議会の「本会議」の採決に重大な影響を与える局面にいたった、というものです。

つまり、「付け替え道路なし」という住民投票の民意が、6月議会で通らない、という可能性が出てきたのです。

6月4日付の毎日新聞は、夏目議長「路線変更、元に」と報道しましたが、それとはまったく逆の結果になるかもしれません。

(写真↓ 毎日新聞 6月4日付け)
市議会「多数派」は、住民投票の結果に従うべきだ!

3つ目は、昨日6月24日に開かれた「総合政策特別委員会」でも、市民グループが提出した「住民投票で示された民意の実現に関する請願」が「継続審査」となったことです。

(写真↓ 請願書)
市議会「多数派」は、住民投票の結果に従うべきだ!

この請願の主な内容は、①市民の多数が「3階建30億円、東庁舎活用・付替え道路なし」を選んだ。議会として、この結果を尊重し実現すること、②議会として新庁舎建設に地元業者の参入を重視し、地域経済活性化への波及を実現すること、  というものです。

ちなみに、穂積市長は「見直し方針」(6月5日)で、明確に「道路付け替えは行わず、現道のままの道路形状とする。」「東庁舎を活用し、新庁舎の規模縮小をはかる。」と表明しています。

(写真↓ 市長の見直し方針)
市議会「多数派」は、住民投票の結果に従うべきだ!


最後に、僕の一般質問と委員会質疑で、穂積市長と市当局が、①総事業費を明言しなかったこと、②市長案をつくった山下設計と、建設を請け負う鹿島建設に対して、引き続き補正予算を組んだこと、③補正予算「VE協議技術協力業務に関する委託料560万円」の内訳が、「実施管理」「実施設計」「VE協議」3つの委託料の合計と印刷料、鹿島建設の職員の「旅費」等であることが明らかになったことです。しかし、いったい何のための委託料560万円なのか、ハッキリしません。

僕は、次のように質問しました。

(1)補正の理由は「庁舎建設における現計画の見直しに必要な経費を計上するため」とのことだが、第一に、なぜ、「VE協議技術協力業務に関する委託料」560万円を計上したのか。

 住民投票の結果をしんしに受け止めれば、鹿島建設・山下設計の図面・デザインはゼロから見直さざるをえないのは明らかで、VE協議も、いったん中止するべきだと考えるが、当局の認識を伺う。

(2)「VE協議技術協力業務に関する委託料」560万円は、具体的には、市側の、新たな見直し案の設計・デザイン料として理解していいか、伺う。
 これまでの案を加工・改変して見直しするのか? または、ゼロベースから見直し案をつくるのか? どちらなのか。それとも契約不履行の手切れ金か?
 これは、何の対価としての560万円なのか。

(3)僕は、6月議会の一般質問で、見直しの基準は「49億700万円に出来るだけ近づける」という当局の立場を確認したが、当局は「追加議案が可決した後にわかる」むねの答弁を行った。しかし、560万円を払えば、おおよその大きさや事業総額は決まる、わかるものではないか。伺う。


 以上、4つの観点を総合すると、やはり、穂積市長は「住民投票の結果を受けての見直し方針」とは裏腹に──市議会「多数派」が、しんしに「住民投票の結果」を受け止めないというポーズを抱き合わせにして、今後も、総建設費49億700万円に出来るだけ近づける方向で、新庁舎建設問題を進める可能性が出てきたのではないかと思います。

 僕は、たいへん警戒しています。

これからも市民のみなさんと連帯して、穂積市政と市議会を根本から変えるため、あらゆる手立てを考えたいと思います。

皆さんは、どのように考えますか?

今日も、ご訪問ありがとうございます。

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プロフィール
浅尾洋平
浅尾洋平
浅尾洋平(あさお ようへい)

1977年生まれ。
千郷小・千郷中・豊川高校卒
豊橋市立看護専門学校卒
1998年〜2009年豊橋市民病院、育児休暇取得。救命センターICU・手術室を経験
2009年〜2012年新城市民病院で看護師として勤務し退職。JPTEC認定取得(外傷病院前救護処置)
2011年度 新城市省エネコンテスト 削減率部門第3位受賞。日本共産党新城市福祉・子育て対策室長 2013年 新城市議に初当選し 現在3期目。
家族は妻、1男1女