2015年05月12日
穂積市長の「産科再開」構想、市民のみなさんは、どう思いますか?
今日、穂積市長・副市長など参加のもと「全員協議会」が開かれました。
主な議題は「産科再開の取組みについて」(中間報告、写真↓)。取材に来た記者を排除し、非公開で行われました。

今日の「全協」では、穂積市長の「産科再開」構想の中間報告があり、質疑がありました。
産科再開の主な内容は、次の通り(写真↓)。

僕なりに、まとめると、
①平成29年4月、「新城市立産科診療所」開設予定とのこと。
②新城市は、新城市民病院内の産科再開を断念し、医療法人「葵鐘会(きしょうかい)」から産科医師2名を派遣してもらい、新しい診療所を建設する方向(全個室10床、分娩見込は月15~20件)。
③診療所の建設事業費は3~5億円。2人の医師の派遣料は年間1億2000万円(1人6000万円)。
④診療所の年間収支は、1億~2億円程度の赤字の見込み(10年間の契約)。
以下は、穂積市長の説明と主な質疑、僕の疑問です。
僕のメモに基づいて、市民のみなさんに報告します。そして市民のみなさんの意見をたくさん聞きたいと思います。よろしくお願いします。
①穂積市長が「産科再開」を決めた根拠は、東三河の北部医療圏の産科がゼロという状況をなくすという責務からだった。議員からは「少子化がすすんでいる」「民間の産婦人科クリニックがあるなかで(公設医院+派遣医師型の診療所は)風当たりが強いのではないか」という意見があった。
②医療法人「葵鐘会」は、すでに岐阜県中津川市の市民病院で今年4月から産科を再開している。しかし新城市では、日本で初めて「市立産科診療所」を自前で建て、派遣医師を受け入れる体制。
(葵鐘会 写真)

愛知県・新城市の医師会は「異論はない」という意見とのこと。しかし、僕は、穂積市長が認めるように「異常分娩など緊急時の医療支援体制はまだ課題」という状況が、たいへん心配だ。また市内の助産所との競合・協力体制や新城市民病院との連携体制など分からず心配だ。なぜなら、市民のみなさんは、ほんとうの意味で安心・安全の医療を求めているからです。
③大きな問題の1つが、派遣医師の労働条件です。
穂積市長は、派遣医師の派遣料2人・年間1億2000万円の内訳を「葵鐘会」に問い合わせたとのことで、派遣医師1人6000万円の中身は、次の通りの計算でした。
●産婦人科医師2人で、1年365日24時間フル労働という労働時間
●1週間の労働時間168時間を1日8時間労働・週40時間という平均労働時間で割ると、4・2人の医師が必要になるという計算
●「葵鐘会」所属の医師の1人あたりの年収1200万円
●「葵鐘会」は、新城市に対し4・2人分の派遣料を求めており、価格交渉には応じないとのこと。
僕は、これが事実だとすると、果たして安心・安全の産科医療が担保できるのか、たいへん不安です。なぜなら、派遣医師2人が、4・2人分の労働を行うことになるからです。事実、穂積市長は「(医師は)常駐してほしいし、ローテーション勤務や近隣地での待機もしてもらうことになる」と言っていますが、単純計算で1人12時間労働・休日なし、という労働条件で働くことになります(中津川市民病院・産婦人科では、7人の派遣医師がローテンションを組んでいます)
また「葵鐘会」の方は、医師2人を派遣するという名目で、4・2人の医師分の派遣料を請求していることになります。
みなさんは、どうお考えでしょうか?
市長は、6月議会に議案として出す予定なので、市民のみなさんのご意見をお寄せ下さい。
今日も、ご訪問ありがとうございます。
主な議題は「産科再開の取組みについて」(中間報告、写真↓)。取材に来た記者を排除し、非公開で行われました。

今日の「全協」では、穂積市長の「産科再開」構想の中間報告があり、質疑がありました。
産科再開の主な内容は、次の通り(写真↓)。

僕なりに、まとめると、
①平成29年4月、「新城市立産科診療所」開設予定とのこと。
②新城市は、新城市民病院内の産科再開を断念し、医療法人「葵鐘会(きしょうかい)」から産科医師2名を派遣してもらい、新しい診療所を建設する方向(全個室10床、分娩見込は月15~20件)。
③診療所の建設事業費は3~5億円。2人の医師の派遣料は年間1億2000万円(1人6000万円)。
④診療所の年間収支は、1億~2億円程度の赤字の見込み(10年間の契約)。
以下は、穂積市長の説明と主な質疑、僕の疑問です。
僕のメモに基づいて、市民のみなさんに報告します。そして市民のみなさんの意見をたくさん聞きたいと思います。よろしくお願いします。
①穂積市長が「産科再開」を決めた根拠は、東三河の北部医療圏の産科がゼロという状況をなくすという責務からだった。議員からは「少子化がすすんでいる」「民間の産婦人科クリニックがあるなかで(公設医院+派遣医師型の診療所は)風当たりが強いのではないか」という意見があった。
②医療法人「葵鐘会」は、すでに岐阜県中津川市の市民病院で今年4月から産科を再開している。しかし新城市では、日本で初めて「市立産科診療所」を自前で建て、派遣医師を受け入れる体制。
(葵鐘会 写真)

愛知県・新城市の医師会は「異論はない」という意見とのこと。しかし、僕は、穂積市長が認めるように「異常分娩など緊急時の医療支援体制はまだ課題」という状況が、たいへん心配だ。また市内の助産所との競合・協力体制や新城市民病院との連携体制など分からず心配だ。なぜなら、市民のみなさんは、ほんとうの意味で安心・安全の医療を求めているからです。
③大きな問題の1つが、派遣医師の労働条件です。
穂積市長は、派遣医師の派遣料2人・年間1億2000万円の内訳を「葵鐘会」に問い合わせたとのことで、派遣医師1人6000万円の中身は、次の通りの計算でした。
●産婦人科医師2人で、1年365日24時間フル労働という労働時間
●1週間の労働時間168時間を1日8時間労働・週40時間という平均労働時間で割ると、4・2人の医師が必要になるという計算
●「葵鐘会」所属の医師の1人あたりの年収1200万円
●「葵鐘会」は、新城市に対し4・2人分の派遣料を求めており、価格交渉には応じないとのこと。
僕は、これが事実だとすると、果たして安心・安全の産科医療が担保できるのか、たいへん不安です。なぜなら、派遣医師2人が、4・2人分の労働を行うことになるからです。事実、穂積市長は「(医師は)常駐してほしいし、ローテーション勤務や近隣地での待機もしてもらうことになる」と言っていますが、単純計算で1人12時間労働・休日なし、という労働条件で働くことになります(中津川市民病院・産婦人科では、7人の派遣医師がローテンションを組んでいます)
また「葵鐘会」の方は、医師2人を派遣するという名目で、4・2人の医師分の派遣料を請求していることになります。
みなさんは、どうお考えでしょうか?
市長は、6月議会に議案として出す予定なので、市民のみなさんのご意見をお寄せ下さい。
今日も、ご訪問ありがとうございます。
この記事へのコメント
また箱物。課題ってなんでしょう?
Posted by パパパ
at 2015年05月13日 17:00

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