2020年11月28日
不要不急のドッグラン整備事業に反対!
11月臨時議会は、27日の質疑と討論を行い1日間の日程で閉会しました。
そこで、話し合われた中でどうしても納得がいかなかった議案はドッグラン事業変更の補正予算です。
当局との質疑では、色々な事がわかりました。
明らかになったポイントは、
・市は、9月議会の上程するときに、国と県の補助金が、2つ併用出来るかどうかの最終確認を県にしていなかった事。
・市は、国の新型コロナ対応交付金については、他の補助金と併用できると言う認識だったので使えると思っていた。
・しかし、10月1日に県から、県の補助金は国の新型コロナ対応交付金とは、一緒には使えないという返事があり。
・道の駅へドッグランを整備するために、今回、2分割するための事業変更が必要となった。
・9月議会のときには、県の補助金の要領・要綱には、すでに国の新型コロナ交付金とは併用できないという要綱になっていたとの事。
市の認識不足であり、確認不足のずさんな計画だと私は感じました。
私は、議会軽視、確認不足がこの様な事態になった事について反省の認識はあるのかを聞きました。
すると、市側は、認識不足だった。確認不足だった。反省をしている。という答弁がありました。
私は、一つ一つの基本的な確認作業が行政には特に求められていると思います。なぜなら、それは市民からお預かりした大事なお金・税金だからです。
今回の件で、9月議会ではドッグラン整備事業は、市の持ち出しのお金は無い0円。という市の議会説明だったものが、結局、市税一般財源から271万3千円必要になってしまったのです。
確認不足、認識不足が生じるような事業内容計画では、市民から不信感や疑念が広がる原因になります。
行政は、より丁寧で、公平公正で、説明責任が問われる仕事です。そこをおろそかにすると、市民の不信や住民訴訟などに発展するまちになってしまいます。
市長や市当局は、市民への奉仕者として、より一層の丁寧さと謙虚さが求められています。
また、私は年間100万人も来訪者がいる、もっくる新城・道の駅なので、非接触型体温測定機が入り口に設置されているのか聞きました。
すると、道の駅の入り口には、非接触型体温測定器の設置がされていない事がわかりました。
私は、ドッグラン整備に1600万円使うお金があるなら、まずは、感染対策、新しい生活様式のための補助金なので、非接触型体温測定機を購入することが先ではないかと提案しました。
しかし、市当局の回答は、手指消毒の充実と来客者マスクの着用をお願いする。という返事でした。
また、山口洋一議員の質疑では、9月議会で説明した時の県支出金の金額(439万6千円)と、今回の11月臨時議会で渡された議案説明資料の中にある、9月議会の県支出金の金額(500万円)が違っているのはなぜか?9月議会の説明と違う数字の資料を提出するのは議会軽視ではないか?とするどい質問をしました。


当局は、すぐ答弁が出来ず。一旦休憩をはさんでから、答弁をするという場面がありました。
当局は、県と市とのやり取りの中で金額の変更があった事。市として、こうした細かい金額変更の経過も含めてしっかり議員提出への資料に書けば良かった。という反省を含む答弁でした。
私自身も、山口洋一議員の質疑内容は大変勉強になりました。
しかし、残念な事は18人の議員の中で、今回質疑を行った議員は5名しかいませんでした。
もっと、議員として積極的に質疑をしてもらいたいです。議員の仕事は、市政のチェック役でもあります。それは、質問をしないとわからないものです。
本議案の採決では、質疑を行わない議員のほとんどが賛成し、賛成多数でドッグラン整備事業は可決(進めていく事業)となりました。
賛成討論を行ったのは。小野田なおみ議員 竹下修平議員
反対討論を行ったのは。山口洋一議員 山田辰也議員 浅尾洋平議員 澤田恵子議員
・・・・・・・・・
私の反対討論は以下のとおりです。
159号議案 令和2年度新城市一般会計補正予算(第9号)
反対の立場で討論します。日本共産党の浅尾洋平です。
この議案は、実は、9月議会の質疑と討論・採決で、終了していたものです。
ところが、再び、この臨時議会に上程された主な原因は、穂積市政のもと、財源の内訳に対する適正な審査や確認がおろそかになっていたため、です。はっきり言って、信じられない思いであります。
穂積市長は、9月議会提出時、国のコロナ対策費など・1600万円もの税金で、「もっくる新城の道の駅」に、ドックランを建設する事業を明らかにしました。しかし実施段階において、国の交付金と県の補助金が併用できない事実が判明し、ドッグラン事業を「2分割」し、それぞれから交付金・補助金を活用できるよう、この臨時議会で、予算を組み替えることになったわけであります。
このような議案の上程の仕方、9月議会での説明答弁・質疑・討論・採決を振り返れば、あまりにも穂積市政の議案作成過程が、極めてずさんだったと考えます。なぜ、9月当初、県の補助金が、国の交付金と併用できない事実がわからなかったのか。そもそも確認しなかったのでしょうか。とても、基本的な問題です。
質疑の中で、9月議会に上程する時。最終的な確認を県にしなかったことが、明らかになりました。市側も反省したいと述べました。市の認識不足がある、誤った事業計画で私達(議員)は審議をさせられていたということです。議会軽視と言わざるをえない。
9月議会の質疑では、本市からの「持ち出しの一般財源」は無く、全て、国と県のお金で対応できる事業だ、と(市は)説明していました。そのうえで、私たち議員は、賛否両論ある中、可決することになりました。
しかし、今回の変更後、ドックラン建設計画は、どうなったのでしょうか。
実は、新城市の一般財源から270万円以上も「市税」が投じられることになっています。
これは、まったく、おかしいです。270万円もの市税があれば、本市の子どもたちの「インフルエンザワクチン」費用の一部助成制度などの予算に回すことも出来ます。まさに新型コロナ対策であります。
また、お客さんの視点にたてば、「もっくる新城・道の駅」は、連日、賑わっているとのことですが、建物の「入口」には、非接触型の体温測定機が設置されておりません。これでは、コロナによる発熱者が、万が一にも建物内に入ってしまうことになりかねませんし、そこから、感染拡大のクラスター現場になるおそれもあります。
私は、本当に、安心して全国の来客者に「道の駅」を利用していただくなら、小型犬10匹程度だけのドッグランの建設より、まずは、こうした感染防止対策を行うべきだと思います。
本議案は、市民が求めている新型コロナ対策とは到底思えません。
私は、改めて、ドッグランよりも「非接触型体温測定器」の導入を提案いたします。そして、市内の子どもたちへのインフルエンザワクチン助成制度の予算に組み替えるべきだと提案します。
全国的には、新型コロナ第3波が急拡大しています。菅政権は、しぶしぶ、GOTOトラベルの見直しを表明しました。その中で、新城市が、不要不急のドッグランを建設することは、もはや滑稽であります。
私は、穂積市長に「真面目にコロナ対策をしましょう」と訴えまして、反対討論といたします。
そこで、話し合われた中でどうしても納得がいかなかった議案はドッグラン事業変更の補正予算です。
当局との質疑では、色々な事がわかりました。
明らかになったポイントは、
・市は、9月議会の上程するときに、国と県の補助金が、2つ併用出来るかどうかの最終確認を県にしていなかった事。
・市は、国の新型コロナ対応交付金については、他の補助金と併用できると言う認識だったので使えると思っていた。
・しかし、10月1日に県から、県の補助金は国の新型コロナ対応交付金とは、一緒には使えないという返事があり。
・道の駅へドッグランを整備するために、今回、2分割するための事業変更が必要となった。
・9月議会のときには、県の補助金の要領・要綱には、すでに国の新型コロナ交付金とは併用できないという要綱になっていたとの事。
市の認識不足であり、確認不足のずさんな計画だと私は感じました。
私は、議会軽視、確認不足がこの様な事態になった事について反省の認識はあるのかを聞きました。
すると、市側は、認識不足だった。確認不足だった。反省をしている。という答弁がありました。
私は、一つ一つの基本的な確認作業が行政には特に求められていると思います。なぜなら、それは市民からお預かりした大事なお金・税金だからです。
今回の件で、9月議会ではドッグラン整備事業は、市の持ち出しのお金は無い0円。という市の議会説明だったものが、結局、市税一般財源から271万3千円必要になってしまったのです。
確認不足、認識不足が生じるような事業内容計画では、市民から不信感や疑念が広がる原因になります。
行政は、より丁寧で、公平公正で、説明責任が問われる仕事です。そこをおろそかにすると、市民の不信や住民訴訟などに発展するまちになってしまいます。
市長や市当局は、市民への奉仕者として、より一層の丁寧さと謙虚さが求められています。
また、私は年間100万人も来訪者がいる、もっくる新城・道の駅なので、非接触型体温測定機が入り口に設置されているのか聞きました。
すると、道の駅の入り口には、非接触型体温測定器の設置がされていない事がわかりました。
私は、ドッグラン整備に1600万円使うお金があるなら、まずは、感染対策、新しい生活様式のための補助金なので、非接触型体温測定機を購入することが先ではないかと提案しました。
しかし、市当局の回答は、手指消毒の充実と来客者マスクの着用をお願いする。という返事でした。
また、山口洋一議員の質疑では、9月議会で説明した時の県支出金の金額(439万6千円)と、今回の11月臨時議会で渡された議案説明資料の中にある、9月議会の県支出金の金額(500万円)が違っているのはなぜか?9月議会の説明と違う数字の資料を提出するのは議会軽視ではないか?とするどい質問をしました。


当局は、すぐ答弁が出来ず。一旦休憩をはさんでから、答弁をするという場面がありました。
当局は、県と市とのやり取りの中で金額の変更があった事。市として、こうした細かい金額変更の経過も含めてしっかり議員提出への資料に書けば良かった。という反省を含む答弁でした。
私自身も、山口洋一議員の質疑内容は大変勉強になりました。
しかし、残念な事は18人の議員の中で、今回質疑を行った議員は5名しかいませんでした。
もっと、議員として積極的に質疑をしてもらいたいです。議員の仕事は、市政のチェック役でもあります。それは、質問をしないとわからないものです。
本議案の採決では、質疑を行わない議員のほとんどが賛成し、賛成多数でドッグラン整備事業は可決(進めていく事業)となりました。
賛成討論を行ったのは。小野田なおみ議員 竹下修平議員
反対討論を行ったのは。山口洋一議員 山田辰也議員 浅尾洋平議員 澤田恵子議員
・・・・・・・・・
私の反対討論は以下のとおりです。
159号議案 令和2年度新城市一般会計補正予算(第9号)
反対の立場で討論します。日本共産党の浅尾洋平です。
この議案は、実は、9月議会の質疑と討論・採決で、終了していたものです。
ところが、再び、この臨時議会に上程された主な原因は、穂積市政のもと、財源の内訳に対する適正な審査や確認がおろそかになっていたため、です。はっきり言って、信じられない思いであります。
穂積市長は、9月議会提出時、国のコロナ対策費など・1600万円もの税金で、「もっくる新城の道の駅」に、ドックランを建設する事業を明らかにしました。しかし実施段階において、国の交付金と県の補助金が併用できない事実が判明し、ドッグラン事業を「2分割」し、それぞれから交付金・補助金を活用できるよう、この臨時議会で、予算を組み替えることになったわけであります。
このような議案の上程の仕方、9月議会での説明答弁・質疑・討論・採決を振り返れば、あまりにも穂積市政の議案作成過程が、極めてずさんだったと考えます。なぜ、9月当初、県の補助金が、国の交付金と併用できない事実がわからなかったのか。そもそも確認しなかったのでしょうか。とても、基本的な問題です。
質疑の中で、9月議会に上程する時。最終的な確認を県にしなかったことが、明らかになりました。市側も反省したいと述べました。市の認識不足がある、誤った事業計画で私達(議員)は審議をさせられていたということです。議会軽視と言わざるをえない。
9月議会の質疑では、本市からの「持ち出しの一般財源」は無く、全て、国と県のお金で対応できる事業だ、と(市は)説明していました。そのうえで、私たち議員は、賛否両論ある中、可決することになりました。
しかし、今回の変更後、ドックラン建設計画は、どうなったのでしょうか。
実は、新城市の一般財源から270万円以上も「市税」が投じられることになっています。
これは、まったく、おかしいです。270万円もの市税があれば、本市の子どもたちの「インフルエンザワクチン」費用の一部助成制度などの予算に回すことも出来ます。まさに新型コロナ対策であります。
また、お客さんの視点にたてば、「もっくる新城・道の駅」は、連日、賑わっているとのことですが、建物の「入口」には、非接触型の体温測定機が設置されておりません。これでは、コロナによる発熱者が、万が一にも建物内に入ってしまうことになりかねませんし、そこから、感染拡大のクラスター現場になるおそれもあります。
私は、本当に、安心して全国の来客者に「道の駅」を利用していただくなら、小型犬10匹程度だけのドッグランの建設より、まずは、こうした感染防止対策を行うべきだと思います。
本議案は、市民が求めている新型コロナ対策とは到底思えません。
私は、改めて、ドッグランよりも「非接触型体温測定器」の導入を提案いたします。そして、市内の子どもたちへのインフルエンザワクチン助成制度の予算に組み替えるべきだと提案します。
全国的には、新型コロナ第3波が急拡大しています。菅政権は、しぶしぶ、GOTOトラベルの見直しを表明しました。その中で、新城市が、不要不急のドッグランを建設することは、もはや滑稽であります。
私は、穂積市長に「真面目にコロナ対策をしましょう」と訴えまして、反対討論といたします。
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